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青色申告をするなら事前申請を忘れずに

事前申請

確定申告において様々な特典が得られる青色申告ですが、初めて青色申告をする場合、白色申告とは異なり事前申請を必ずしなければなりません。

申請に必要な書類

申請に必要な書類は、現金主義による所得計算をするか、発生主義による所得計算をするかで異なります。現金主義と発生主義の詳しい違いについては、また別の機会に記事を書く予定なのでここでは簡単に説明します。

◆現金主義

現金主義とは、実際に現金が出入りした時点で取引があったと考えて、帳簿にその日付と取引を記入する方法です。
例えば11月1日に商品20,000円が売れたが、代金は後払い(12月1日)だったとしましょう。現金主義を採用していれば、帳簿に記入するのは商品が売れた11月1日ではなく、実際に現金が入ってきた12月1日ということになります。

◆発生主義

発生主義とは、現金の出入りに関係なく、取引が発生した時点の日付で帳簿に記入する方法です。
先ほどの例で言うと、帳簿に記入するのは現金が入ってきた12月1日ではなく、商品が売れた(取引が発生した)11月1日ということになります。

▼現金主義の必要書類

現金主義は、私たち帳簿を記入する側にとっては現金の動きを把握するだけでいいので非常に楽なんですが、正確な期間損益を把握できないという大きなデメリットがあるんです。ですので一定の条件を満たす人しか現金主義を採用できません。その一定の条件というのは、小規模事業者といってその年の前々年分の事業所得と不動産所得の合計額が300万円以下であることです。

 

小規模事業者

 

条件を満たしていれば、「所得税の青色申告承認申請書(兼)現金主義の所得計算による旨の届出書」という書類を提出することで、事前申請ができます。
また、現金主義を採用した場合は青色申告の10万円控除が適用となるので、複式簿記による帳簿付けの意味はありません。簡易簿記で帳簿付けをしましょう。
以下は「所得税の青色申告承認申請書(兼)現金主義の所得計算による旨の届出書」のフォーマットです。(クリックで拡大)

 所得税の青色申告承認申請書(兼)現金主義の所得計算による旨の届出書所得税の青色申告承認申請書(兼)現金主義の所得計算による旨の届出書

※左が1ページ目、右が2ページ目になります。

▼発生主義の必要書類

青色申告の65万円控除を受けようと思っている方や、簡易簿記による10万円控除を受けるが、先ほどの小規模事業者に当たらない場合はこちらの発生主義になります。発生主義による場合の提出書類は、「所得税の青色申告承認申請書」です。
以下がフォーマットです。(クリックで拡大)

所得税の青色申告承認申請書所得税の青色申告承認申請書

※左が1ページ目、右が2ページ目になります。

申請書類の提出期限

基本的には確定申告の対象年度の3月15日までです。ただし、確定申告の対象年度の1月16日以降に事業を開始した場合は、事業開始の日から2か月以内が提出期限となります。

提出期限

提出期限

申請書類の提出先

納税地を所轄する税務署長に提出します。納税地とは住所地、居所地、事業所などのいずれかですが、基本的には住所地のことを指します。住所地を持っているが、居所地や事業所などを納税地にしたい場合は、特例扱いになるため、税務署長に届出書の提出が必要になります。所轄する税務署の所在地については、国税庁のホームページをご覧ください。

国税庁ホームページ – 国税局の所在地および管轄区域

申請の取り消し

一度青色申告の承認を受けてしまえば、翌年度以降は事前申請の必要はありません。しかし、青色申告の承認を受けていたが白色申告にしたい場合など、取り消したい場合は「所得税の青色申告の取りやめ届出書」という書類を税務署長に提出することで、青色申告の申請を取りやめることができます。提出期限は確定申告の対象年度の翌年3月15日までです。

確定申告の準備はお早めに!

確定申告の直前になって青色申告をしたいと思っても急にはできないので、前もって事前申請を行い、適切な帳簿をつけるようにしましょう。

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